Enjoy Running Life - スイスで走り始めた、歌う弁理士

2018年11月、48歳から海外赴任地のスイス・ジュネーブにて本格的に開始したランニングの記録

NIKE アルファフライの特許

今朝も結構な雨。

 

最近、朝は雨に降られています。

 

なので、残念ながらランニングはオフ。

 

ということで、今日は別の話題を。

 

NIKEのアルファフライと思われる米国特許(日本では実用新案という、いわゆる簡易特許のようなもの)を紹介します!

 

米国特許:US20180213886A1

https://patentscope.wipo.int/search/en/detail.jsf?docId=US224105004

 

日本実用新案登録 3224963

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/c1800/PU/JP-3224963/895008D8BC0755866798A3E86C97491435CFD2E121BFCCB596D8E8C58AD8BC44/25/ja

 

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まさしくという感じですね。

 

米国特許は2018年2月に出願されています。

思ったより早い時期が開発が行われていたのですね。

 

日本の実用新案は、米国特許に基づき、2020年1月に登録されています。

 

このシューズの特許・実用新案の対象となる部分の説明が以下になります。

 

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】
アッパーを有する履物の物品のためのソール構造であって、
地上係合面、および、前記地上係合面とは反対の側に形成される上面を有するアウトソールと、
上方部分および下方部分を有するミッドソールであって、前記下方部分は、前記アウトソールに付着させられ、前記上方部分の前足領域から前記上方部分の踵領域に向かう方向に延びる第1の区分、および、前記上方部分の前記踵領域から前記上方部分の前記前足領域に向かう方向に延びて前記ミッドソールの長手方向軸に沿って前記第1の区分からある隙間で離間される第2の区分を含む、ミッドソールと、
前記ミッドソールから前記隙間の中へと延びる少なくとも1つの板と、
前記ミッドソールの前記隙間に配置され、前記板に結合される緩衝材と
を備えるソール構造。

 

なかなか難しいですね。

 

改行ごとに特徴的な構成要素が記されています。

 

つまり、簡単に言うと、アウトソール、ミッドソール、板、緩衝材、に特徴のある、ソール構造に関する特許・実用新案、ということになります。

 

この構造・特徴を有する類似品はこの特許・実用新案に引っかかる可能性があるため、他社は、これとは別の構造・特徴を持ったシューズを開発する必要があります。

 

NIKEはシューズに関する特許をかなり申請しています。

日本だと、ミズノも沢山出願していますね。

 

シューズには、クッション性や衝撃吸収性、履き心地、足あたり感、軽量、推進力など様々な課題があります。

 

これらの課題を解決するアイデアが特許・実用新案になります。

 

これからも我らランナーのために、沢山のランナーの課題・悩みを解決するような素晴らしいシューズを開発していただきたいですね!