Enjoy Running Life - スイスで走り始めた、歌う弁理士

2018年11月、48歳から海外赴任地のスイス・ジュネーブにて本格的に開始したランニングの記録

インターミッテント(Intermittent)

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インターミッテントというトレーニング方法を簡単に紹介します。

 

インターミッテントとは、田中宏暁教授が提唱したランニング練習方法です。

なお、インターミッテント(Intermittent)とは、断続的、間欠的という意味です。


最大酸素摂取量100%の強度で1分間疾走した後、4分間、ゆっくりジョギングします。

1セット合計5分を12~15セット繰り返します。

つまり、練習時間の合計は60分〜75分間になります。


1分間の疾走ペースは、2,000m~3,000mを全力で走るペースで、

 サブ3の場合、3’35”/km(約280m/分)、

 サブ3.5の場合、4’10”/km(約240m/分)、

 サブ4の場合、4’40”/km(約215m/分)

が目安となります。


2,000~3,000mを全力で走るペースがわからない場合には、ジャックダニエルズ博士のランニングフォーミュラにおける、Rペース(Repetition(レペティション)ペース)、Iペース(Interval(インターバル)ペース)が参考になります。

 

tetchiba.hatenablog.com

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多くの人が、上記のペースで200m~300mぐらいを疾走し、600m(6’40”/kmペース)~800m(5’00”/kmペース)ぐらいをジョグでつなぐということになります。

 

我々の身体の細胞の中には、ミトコンドリアという小器官があります。酸素を取り込んでエネルギーを作り出すため、「エネルギー製造工場」と呼ばれています。

 

ミトコンドリアに刺激を与えると、その数が増えたり、ミトコンドリアの機能が高まります。そうすると、多くのエネルギーを作り出すことができ、速く走ることができます。

 

最大酸素摂取量100%の強度で疾走すると、体内のグリコーゲンが枯竭しやすくなり、その状態を作り出せば、ミトコンドリアに刺激を与えることができます。

 

また、グリコーゲンが枯渇した状態で運動すると、脂質をエネルギーとして使うようになり、脂肪燃焼を促進し、持久力向上・スタミナ強化をはかることができます。

田中先生曰く、30km走と同等のトレーニング効果が期待できるそうです。

 

レペティションは、無酸素運動の効率アップやランニングエコノミーの向上が目的ですが、このインターミッテントは、更に、持久力・スタミナ強化をはかることができるのです。