昨日10月23日に走ってきたローザンヌマラソンのレポートです。
今回のレースは良性発作性頭位めまい症から快復中で
全力疾走は難しい状況だったので、いつものレポートよりは短いかな。
(写真は多めです。)
(ただし、今年はスタート地点が例年と異なり、ゴール地点のすぐ横になりました。そのため、以下にて紹介したものと高低差の情報が変更になりました。)
荷物預け場所は体育館の中で、ゼッケンで分けられたエリアに自分で置くというスタイル。
しかも今回、ランナーズバッグはなく、自分のバッグにゼッケンと同じ番号が記載されたシールを貼るスタイル。
通常とちょっと異なりますね。
ゴール地点横のマラソンビレッジ。
ゴール後、ここでランチをいただきました。
スタート地点は例年と異なり(例年はゴール地点と少し離れたところからスタート)、ゴール地点のすぐ隣からスタート。
スタート地点もゴール地点もレマン湖(ジュネーブ湖)の湖岸近くなのでこんな景色が拡がっていました。
今日は曇りだったので、レマン湖の向こう(エビアン方向)のアルプスは少し見えにくいですね。
ゴール地点。
その他、スタート前の状況などは以下のtwitterの投稿参照ください。
ジュネーブからローザンヌに向かいます。
— Tet - スイスで走る、歌う弁理士 (@tetchiba) 2022年10月23日
ローザンヌマラソン。
ゼッケンは普通ならあり得ない一桁😅
今回は賞金がないので招待選手がいないということか。
起床時のめまいの状況はマシ。アップしながら今日のペースを判断しようと思う。 pic.twitter.com/kCXoAtJfUs
まもなくスタート。
— Tet - スイスで走る、歌う弁理士 (@tetchiba) 2022年10月23日
動画は先にスタートしたハーフマラソンの方々のアップ光景。
ノリのいい曲が流れてます。 pic.twitter.com/2wpJTe0aGf
ゼッケン7番だと1番前に並ばされてテレビカメラで撮られました😆
— Tet - スイスで走る、歌う弁理士 (@tetchiba) 2022年10月23日
病み上がりなのに飛ばさざるを得ない状況😅
案の定、体調の割に前半飛ばし過ぎ、後半、ふらつきが出てペースが落ちてしまいました。
ただ、今日はファンランだったので、世界遺産の景色を堪能させてもらいました🤗 pic.twitter.com/UCBWN0IiBw
レースシューズは先日のロンドンマラソン直前に購入したNike ZoomX Vaporfly Next% 2。
以下タイム表示はGarminタイム。
(公式タイムは19kmとか24kmとかちょっと変わった間隔でのラップタイムが公表されていたのでここでは掲載していません。)
(最終的には、Garminでは42.03kmでゴールとなっているので、GPSがずれている区間があると思われます。)
いつもは5kmごとに記載を分けているのですが(今回は括弧書きで)、
今回、それほどドラスティックに出来事があった訳ではないので、
ハーフ単位での報告になります。
スタート前後の写真は自分で撮ったもの、
走っているときの写真は妻が撮ってくれたものと公式写真。
■スタート - 21.0975 km 1:24:40
(19:46 - 20:08 - 20:11 - 20:07)
今朝のめまい、それによるふらつき、悪心の状況はマシな方。
ただ、この状態で直前の1週間に10kmぐらいは走ったものの、それ以上は未知の世界。
ジュネーブからそこそこ離れているし、無理して倒れたら、大変になってしまう状況。
3週間前のロンドンマラソン後にめまい症が発症してから12日間、ランニングオフ(うち6日間ぐらいほぼ寝たきり状態)。
その後、急ピッチで準備を進めて、短い距離ならキロ4分を切って走れるようになったものの、明らかに筋力・心肺能力も落ちて、身体的にはまだまだ万全からはほど遠い状況。
このような状況を考えて、レース会場に着いた時には、
前半はサブ3のペーサーについて行って(4’12"/kmぐらいのペースと想定)、
ハーフ過ぎたところで自分の身体と相談して、
そのペースをキープするか、行けるところまでキロ4分ぐらいまで上げてみるか、
キロ4分半ぐらいまで落とすかを決めて、
最終的には、3時間から3時間15分ぐらいでゴールできればという目標に設定しました。
ところが、今回、申請持ちタイム順で番号付けがなされたようで、かつ、
賞金がないので本来の招待選手(ケニア・エチオピアの選手など)がいないため、
なんとゼッケン番号が7番になってしまい、招待選手扱いになってしまいました。
(先日のロンドンマラソンの2時間47分55秒が評価されたようです。)
一桁台は7名。
私(52歳)以外は38歳以下の20代、30代の若い皆さん。
ひとり、場違いで入った感満載ですね(笑)
スタート直前、この7名は一番前に並ばされ、一人一人、テレビカメラで撮影されました。
(どこでその映像が流れているか今のところ見つけられていないです。)
そして、スタート地点を撮影しようとしたカメラマンの方々が自分たちの目の間に数人スタンバイ。
先導のバイク、自転車、カメラを積んだバイクもスタンバイ。
これは、速く走らなきゃいけない状況やん。
元々、お祭り男、盛り上がりたい気質、こういう状況が嫌いでない性格なので、
自分の身体の状況を冷静に判断し、心を律して自分のペースを守る、
そんなジェントルマンな姿勢はどこかへすっ飛んでしまいました(笑)
そして、スタート。
はい! フルマラソンなのに、ものの見事にダッシュで出て行きました(アホ)
(私は下向いてしまってますね。横並びの皆さんがダッシュしたので、オッサンの私も負けじと時計押しながらの深い前傾姿勢、渾身のスタートダッシュの姿勢(笑))
ま、それでも数百mも飛ばして走ると、流石に、どこかへ飛んでいた冷静な心が少し戻ってきて、ペースを落としました。
ただ、元々予定していた4分12秒ペースぐらいまでは落とせなかったですね。
少しペースを落としたところで、少し集団ができて、その周囲の皆さんのペースはキロ4分前後だったので、そのままその辺りのペースで走ることに。
先日のロンドンマラソン時に比べると、キロ4分のペースはそれほど楽ではなくて、ほぼ最初から、足腰はそれほどでないものの、心肺が少しキツい状況でした。
(まだ心肺能力が快復していないなと思いながら。)
それでも何とか走れないペースではなかったので(ロンドンマラソン時の最初のハーフよりも6秒/kmぐらい遅いペースだったので)、そのまま走っていました。
以下の写真ではTシャツがビショビショですね。
今回、給水所は水も栄養ドリンクも紙カップではなくプラスティックのカップで飲み口を潰すことができず、かつ、スピードをあまり落としたくなかったので、給水がまだまだ下手くそな私はほとんど自分にかけてしまいました(笑)
先日のロンドンマラソンの時と比べると流石に人口規模が違うので応援の数は少ないですが、それでも、村や街ごとに応援の方がいて、今回、ゼッケンに名前が書いてあるので、「アレ、アップアップ、チーバ」(フランス語で、頑張れ、行け行け、千葉、という感じ)と声援を送ってくれるので、少し手を挙げてメルシー(ありがとう)と叫び返しながら、気持ちよく走れていました。
ただ、コースは30m以上の大きなアップダウンはないものの、細かいアップダウンが多く、前半から少しずつ脚が削られていった感じがありました。
ハーフの折り返し付近で、妻が応援に来てくれていて写真を撮ってくれました。
大きな力になりました!
(折り返し地点からそう遠くないところで息子が参加しているテニス大会があったため、妻も近くに来ていました。)
ハーフ通過が1時間24分40秒ぐらいなので、ほぼキロ4分、サブエガ(2時間50分切り)ペースで進んできていて、この時点ではほぼ体調に変化もなく、病み上がり中の今日でもこのぐらいなら後半も走り切れるかと思っていました。
■21.0975km - 42.195 km 1:35:52(トータル 3:01:32)
(20:56 - 21:45 - 22:36 - 24:51 - 11:11)
でも、そんな状況は長くは続きませんでした。
ハーフの折り返しを過ぎて少ししたところで、最初のふらつき発生。
視線が少し上下にずれる感じ。
何度か目を閉じてめまいを抑えて、めまい・ふらつきによる気持ち悪さがマシになるのを待つ。
これはちょっとやばいな、このままでは42kmを走れきれないという感じになったので、当初予定の4'12"/km付近にようやくペースダウンしようと決意。
少しふらつきが解消されたので、比較的強い上り区間を除いてこのぐらいのペースかもう少し遅いペースで行ってみよう。
ただ、28kmあたりから再び、くらっとくる感じがあり、もう少し落とそう。
ということで、比較的強い下り区間を除いてキロ4分半前後にペースダウン。
今日は曇りなので、アルプスの景色は見えにくいものの、世界遺産の葡萄畑の綺麗な景色(走っているコースから観ると、急斜面に段々畑のように拡がっている)を観ることで、めまい・ふらつきからくる気持ち悪さを消し去ろうとしていました。
(これらの景色はハーフまでの行きの区間では十分堪能させていただいていました。)
それでもあまり体調は改善されず、37kmあたりからは、視線のズレが激しくなり、気持ち悪くなる状況が頻繁に現れるようになったので、これはまずい、道の突起物か何かに引っ掛かると転倒していまいそうな感じ。
ストライドを狭くして、あまり飛び上がらずに静かに走る方法に変更するもあまり効果なし。
もうフルマラソンで途中で歩いたり、立ち止まることはしない、と決めていたものの、この状況は流石にそんなことに意地を張っている場合ではない、ということで、この後ゴールまでの間に4回ほど立ち止まりました。
10秒ほど立ち止まっていると、少しふらつきや気持ち悪さがマシになったので、追い抜いていくランナーの方々に肩や背中をポンポンと叩かれながら、再びヨチヨチ走り出す、そんな繰り返しでした。
ハーフ過ぎたところの最初のめまいが起こった時は、せっかくハーフまでは頑張ったので、せめてサブ3は達成しようと思っていたのですが、もう37kmを超えてからはそんな気持ちを意識することができないぐらいになっていて、何とかゴールに辿り着きたい、その一心でした。
ゴールは何とか笑顔で迎えたいなと思って、残り200mぐらいのところで最後に立ち止まり、目を瞑って体調を整えてから、笑顔を作ってゴールに向かって行きました。
(ちょっと作り笑い的になってしまいましたが、何とか笑顔に見えるか。。。)
ゴールした時はもうフラフラ彷徨い状態。
何とか倒れまいという一心で立ちすくんでいました。
結果は、
- レース:42.195km(ローザンヌマラソン / Lausanne Marathon 2022 フルマラソン)
- 時間:3時間01分32秒
- 平均ペース:4'19"/km
- シューズ:Nike ZoomX Vaporfly Next% 2(走行距離:約94km)
以下、公式記録:
フルマラソン、男女・全年代合わせて34位でした。
50代の中では6位。
(1位の方が2時間49分だったので、自分の体調が万全であれば、1位を取れたかもしれないので、ちょっと悔しいですね。)
以下、Garminの記録:
後半、めまい・ふらつき、気持ち悪さでペースをダウンしたので、心肺は楽になりました。
いただいたフィニッシャーメダルです。
総論的には、やはりまだベスト近くの速いペースで42kmを走り切れるまで体調が快復していなかったということですね。
それにもかかわらず、ゼッケン7番にそそのかされて、冷静な判断の精神を失って前半走ってしまったのが後半苦しくなった敗因かと思います。
結果的には当初予定どおり3時間ちょっとだったものの、前半抑えて走っていればめまいやふらつきが発生せず、最後まで気持ちよく走れたかもと思います。
先日のロンドンマラソン時と比べると筋肉痛の状態も軽く、レース後もめまい・ふらつき感が治まると歩ける状態だったので、ランチをいただいた後、久しぶりのローザンヌの街を少し観光してまわりました。
(レース後、10kmぐらい歩きました。身体にとっては良いクールダウンになったかもしれません)。
まずはめまい症をしっかりと治すことに取り組みたいと思います。
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以下、ローザンヌの写真を掲載します。
ウシー城というレマン湖(ジュネーブ湖)の湖岸の古いお城です。
今日はウシー城のあたりも走り抜けました。
今日はオリンピック博物館の前も通り抜けましたね。
ローザンヌの街並みは結構古めかしいところが多いです。
ローザンヌの街のかなり高いところにそびえるローザンヌ大聖堂。
(湖岸からここまで歩いてくるにはかなりの坂を登り続ける必要があります。そのため、そのためだけの地下鉄が通ってるぐらいです。)
パレ・ド・リュミーヌ(リュミーヌ宮)
ローザンヌの街が坂だらけの街。
どこでももれなく石畳の上の坂道練習ができます(笑)
ローザンヌ駅には、オリンピックの首都、という名前が掲げられています!
(ローザンヌ駅はオリンピック五輪マークをファサードに飾ることを許された唯一の鉄道駅とのこと。)
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